あいち国際女性映画祭2016
「イスラム社会の女性」問う 9月、あいち国際女性映画祭 23本上映へ
今村彩子監督の自転車の旅を追った「Start Line スタートライン」の一場面=事務局提供
国内外の女性監督による作品や、女性に注目した作品を紹介する「あいち国際女性映画祭2016」が9月7~11日、名古屋市東区のウィルあいちを主会場に開かれる。イスラム社会の女性をテーマにした作品など23本が上映される。(出口有紀)
国内唯一の国際女性映画祭として、あいち男女共同参画財団などが毎年開き、21回目。
注目作品の一つは、日本初公開のパキスタン映画「Daughter」。敵対する部族との和平のために、部族の長と強制的に結婚させられる10歳の娘と母の逃亡劇を、躍動感あふれる映像で表現した。
国連広報センターと連携した企画では、17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの素顔に迫るドキュメンタリー「わたしはマララ」を上映。イスラム社会の女性や、女性への教育を考える講演もある。
ドキュメンタリー「Start Line スタートライン」は、名古屋市出身の今村彩子監督が出演。耳が聞こえず、人とのコミュニケーションが苦手な自分と向き合うため、沖縄から北海道を自転車で縦断する自身の姿を取り上げた。
初日の7日には、女優桃井かおりさんが監督、脚本、主演を務めた「火 Hee」と、映画のメーキング映像も披露する。
最終日の11日には、女優吉永小百合さんが主演した映画「母と暮せば」を上映。桃井さんと吉永さんに作品に込めた思いを語ってもらうイベントもある。
上映日程の詳細は映画祭のホームページで紹介している。作品別のチケット前売り券は900円(当日1100円)で、27日~9月6日に販売する。(問)映画祭専用電話=052(962)2520
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