『本のチカラ~LGBTへの正しい理解~』
、思春期に子どもに性についての大切なことを伝えたい時、本のチカラを使うのも、ひとつの方法としておススメです、というお話を書かせていただきました。
そんな中・・・最近、もっと正しい理解が広まることが大切だなぁと感じていることが多々あります。
その中のひとつが「LGBT」についてです。
みなさんは、この言葉を聞いたことがありますか?
先日、ある場所で、
まずは大人が「LGBT」について正しく理解する必要があるよね、
という話をしたところ、半分以上の方が、
「何???それ?」
とおっしゃられました。
無理もありません。この言葉自体が日本で使用されるようになったのは、1990年代頃かららしいのですが、実は、なかなか知られていないのが現状なのではないでしょうか。
L・・・Lesbian レズビアン 女性同性愛者
G・・・Gay ゲイ 男性同性愛者
B・・・Bisexualバイセクシャル 両性愛者
T・・・Transgenderトランスジェンダー
生まれたときに法律的・社会的に割り当てられた性別とは異なる性別を生きる人のこと
《NHK福祉ポータル ハートネットより》
www.nhk.or.jp/heart-net/themes/lgbt/
思えば、私自身、年代的に当然なのですが、
学校でこの様な多様な性について、学んだ記憶はもちろんありません。
記憶の中で、一番残っているのは、
大好きなドラマ「3年B組金八先生」の、あるシリーズです。
女優の上戸彩さんが、制服のスカートを着用することに、ものすごい苦しみを抱えていて、実は自分は男なのだということにずっと苦しんでいた、という性同一性障害の役を演じているドラマを毎週みていました。
これが、性同一性障害について考える、初めてのきっかけになったと記憶しています。
番組が放送されたのが、2001年。もうすっかり大人になっていたどころか、4人の母になっていたというのに、この時はまだ、とても考えも浅く、まるで人ごとのように感じていた私でした。
恥ずかしながら、「LGBT」という言葉の詳しい意味を知ったのは、いろいろな研修で詳しく学んでからです。
近年では、タレントの方でも、テレビで多様な性とご自分の性についてオープンにお話をされている方も増えました。なので、そのような場面を目にする度に、家庭で自身の子どもたちとそのことについて話したりする機会を作ってきましたが、どれだけ伝えられているのか、とても不安でいました。
もちろん、親子の会話の中で、多様な性についての話をすることは、とても大切なことだと感じています。
その上で、伝えるのが難しい専門用語については、
前回のコラム 同様、本のチカラを使ってみるのも有効なのではないか、と思うのです。
実際、三男にすすめた「性」についての本の中では、この「LGBT」について、私が読んでも、なるほどねー!と頷くくらい、詳しくわかりやすく解説されていました。
そして実は、本を読んでの感想を聞いた時、
三男が「本を読んで一番勉強になった!」と答えたテーマは、
「LGBT」についての項目だったのです。
2015年に、電通ダイバーシティ・ラボが7万人を対象に行った調査によると、
約13人にひとりが、LGBTと報告されています。とても高い確率です。
なのに、まわりでそのことで悩んでいる、という方にそれほどの確率で出逢ってはいないのではないでしょうか。
ということは、それを公表出来ずに隠して悩んでいる方も、たくさんいらっしゃるということですよね。
ならば、私たちひとりひとりが、人ごとと捉えずに、
正しい理解を持つこと、とても大切なのではないでしょうか。
多様な性、多様な考え、多様な生き方を理解し、
どんな人も受け入れられる社会を作っていくことが出来たら素敵ですね。
----------------------------------------------------
5月12日、大阪のドーンセンターにて、
公益社団法人 誕生学協会の公益事業公開講座として、
『子供未来塾』が開催されます。
この講座のテーマが「LGBT」なんです。
LGBTへの理解を深め、いま現在悩んでいLGBTの子どもたちへの
対応、学校・地域において私たちが出来ること、についての学びです。
ぜひ、知ることから始めてみませんか?
----------------------------------------------------
私も、もっともっと学びたいと思います。
『産後のケアやサポートを利用して、ひとりで頑張らない育児を ~産後ドゥーラ~』
春の足音が一歩一歩近付く今日この頃ですね。
日中、暖かい日には、お散歩している親子さんをたくさん見かける季節になりました。
日頃、妊娠中から産後のみなさんにかかわらせていただいていると、
もっと社会にこんなサポートがあればいいのになぁ、と思うことが多々あります。
そして、今現在あるサポートの中でも、周知されていないものがたくさんあるなぁと感じることも。
例えば、産後ドゥーラ。
みなさんは、「産後ドゥーラ」をご存じですか?
「産後ドゥーラ」とは、産前産後の女性に寄り添い、家事や育児を支える人のことで、
産後間もない母親に寄り添い、子育てが軌道に乗るまでの期間、日常生活のサポートをする産前産後ケアの専門家です。
(一般社団法人 ドゥーラ協会 HPより引用)
https://www.doulajapan.com/
先日ある研修で、この一般社団法人 ドゥーラ協会代表理事である、
松が丘助産院の「宗 祥子院長」のお話を聞かせていただきました。
宗先生は、
「世界一簡単な赤ちゃんごはん」や
「赤ちゃんが元気に育つ 妊娠・授乳中に食べたい和食」など、
食についての本も出版していらっしゃる助産師さん。
松が丘助産院では、食のクラスが開催されているそうです。
妊娠中はもちろんのこと、
出産という身体にかなりのダメージを与える大きな仕事を終えた女性にとって、
食事で栄養を整えることは、ご自身の回復にとっても、母乳育児にとっても、とても大切なことです。
けれど実際に、産後の生活の中で、
赤ちゃんのお世話に追われている時間の中、なかなか食事の支度もままならないことも。
食事の支度だけではありません。
洗濯だって、掃除だって、買物だって・・・。
もし、家事を少しサポートしてもらえたら、その分時間も空いて、ママは少しでも身体を休めることが出来る。
休息が取れると、心にも少し余裕が出来て、育児にも少しずつ余裕が持てるようになる。
そのためのサポートを受けることは、決してわがままでも、贅沢なことでもなく、当たり前なことなのではないでしょうか。
家族が忙しかったり、完全な核家族も多い現代社会では、
パパが協力してくれて、おじいちゃんおばあちゃんが協力してくれて・・・
というケースばかりではありません。
ひとりで頑張っているママが、とても多いなぁ、と感じます。
もちろん、ドゥーラさんは、家事だけでなく、育児のサポートもしてくれる専門家。
育児の話をゆっくり話せるというサポートも、とても心強いですよね。
東京都中野区では、区の助成金を受け、1時間1000円で利用する事ができるそうです。
これらのサポートが、全国のどこでも、自治体の助成金を受け利用できるようになることが当たり前の社会になるとよいな、と感じています。
愛知県でも、認定登録されたドゥーラさんがまだ数名しかいらっしゃらない現状ですし、岐阜県では、0人です。
どうか、ドゥーラ養成にも、派遣にも助成金が受けられて、
誰もサポートを受けられる社会になりますように・・・。
産後ドゥーラに限らず、産後のケアや、産後サポートは誰にでも必要です。
産後ケアや産後のサポートを受けることが甘えではないし、
ひとりで頑張りすぎずに、まわりに頼り、
たすけ合いながら育児をすることが本当に大切ですね。
産後ケア、産後サポートに対して望むことは、まだまだたくさん。
書き始めると延々と終わりそうにないので、今日はこのへんで。
『産後のケアやサポートを利用して、ひとりで頑張らない育児を ~公的な事業と民間の事業~』
3月も後半。
続々と聞かれる、桜の開花宣言。
あちこちで、卒園、卒業の旅立ちの姿を目にするたび、
春の訪れを感じる今日この頃です。
先日、お子さんのご卒業を迎えたママが、
「卒業式の日に、こちらのサポートを利用したことで、
ゆっくりと上の子と向き合うことが出来ました」と話してくださいました。
1歳半のよちよち歩きの第2子ちゃん。
歳の離れた兄弟を連れての、厳粛な卒業式への参列では、
上の子の卒業式の様子をしっかりと見届けられない・・・。
双方のご両親は他界しており、頼みのご主人は、どうしてもお仕事が休めず、
思い切って
「ぎふファミリー・サポートセンター」
を利用されたそうです。
ファミリー・サポートセンターでは、
事前に登録した上で、利用申し込みをすることで、
時間に応じて料金を支払い、
・保育所までの送迎を行う
・保育所の開始前や終了後の子供を預かる
・学校の放課後や学童保育終了後、子供を預かる
・学校の夏休みなどに子供を預かる
・保護者等の病気や急用等の場合に子供を預かる
・冠婚葬祭や他の子供の学校行事の際、子供を預かる
・買い物等外出の際、子供を預かる などの援助を受けることが出来ます。
各地にある、ファミリー・サポートセンターの情報が、必要な方のもとに届きますように。
お近くのファミリー・サポートセンターの検索はこちらへ
また、生活協同組合でも、
産前・産後の家事などのサポートが利用できます。
「コープぎふ・くらしたすけあいの会」
「コープあいち・くらしたすけあいの会」
どうしても・・・の時に頼れる場所があると、心強いですね。
そして、 前回のコラム にて、産前産後ケアの専門家として、
「産後ドゥーラ」を紹介させていただきましたが、
それ以外にも、民間の産後ケアとして、産後ケアセンターがあります。
産後ケアセンターとは、出産後の育児支援を目的とし、母親と赤ちゃんが一緒に過ごせる宿泊ケア施設のことです。
( 一般社団法人 日本産後ケア協会 HPより引用)
産後ケアセンターの費用については、
補助金制度がない地域にとっては、かなり高額となるため、
(愛知・岐阜は補助金制度がありません・・・)
「産後ドゥーラ」同様に、金額の問題で利用を躊躇してしまう方も多いのではないかと危惧しています。
子育ては、社会全体で担うもの。
誰もが、少ない負担で、産後のケアやサポートを受けられる社会になることを願っています。
お近くの産後ケアセンターの検索はこちらへ
産後のケア、産後サポートについては、次回もまたもう少しお付き合いくださいね。
『産後のケアやサポートを利用して、ひとりで頑張らない育児を ~子連れ参加OKの教室を活用して~』
桜前線も、東北へ。
あっという間に4月も半ばとなりました。
このコラムも、みなさんにお世話になり始めてから2年目に入りました。
いつも拙いコラムを読んでいただき本当にありがとうございます。
情報というものは、一方的な発信となり、情報を受け取る方によって印象も異なるかと思います。
みなさま、どうぞ今後も、「あぁ、そういう見方や考え方もあるのね」と、気楽に読んでいただけましたら幸いです。
第23回 、 第24回 のコラムでは、
産後のケアやサポートについて書かせていただきました。
産後のケアやサポート、イメージされるものは何でしょうか?
おそらく、カラダのケアや、おっぱいのケア、家事サポートなどが浮かびますよね。
もちろん、それらが産後のケアやサポートの中心ではあるのですが、産後のケアやサポートの役割を担っている場所は、たくさんあるなぁ、と感じています。
特に最近では、子連れで参加出来るいろいろな教室が増えました。
ベビーマッサージや、ベビーサイン教室はもちろんのこと、子連れで参加出来るお料理教室や、パン教室。フラワーアレンジメント教室や、手芸系教室。カメラ講座や、アルバム作りの講座。ヨガやバランスボール等運動系の教室などなど・・・。
これらすべてが、産後のケアやサポートの役割を担う場所なのではないでしょうか。そこに参加することで、新たな人と人との繋がりが生まれたり、子育ての悩みが話せたり・・・。 子連れで参加出来る教室を開催している方々に、たくさん出逢わせていただきましたが、多くの講師の方が、
『何かを教えるための教室』というよりも、『ママの毎日を応援したい』と考えていらっしゃいます。
私もその一人として、自分の持っている資格を生かして、ベビービクスや、アフタービクス、ママヨガ、ベビーマッサージやバランスボール、そしてお産の振り返りをしたり包括的に赤ちゃんとママのケアをする産後教室を開催しています。
これらの教室などのすべては、もちろんそれぞれに様々な効果があります。例えば“アフタービクス”。妊娠出産で低下してしまった筋力を取り戻すため、だったり、明確な目的と効果があります。
でも、本当の目的は、そこだけではありません。その効果を求めるためだけに、教室を開催しているわけではないのです。
そこに参加することでママの心が満たされ、心が満たされたことで、ママ自身が自分に自信を持つ事が出来、育児が前向きにとらえられるようになってほしい・・・。
心が満たされたママの笑顔が、赤ちゃんや子どもたち、そして大切なパートナーに、いっぱい向けられますように・・・。
そんな想いで開催しています。
先日お会いした、子連れ参加可能なある教室の講師の先生も、同じことを話していらっしゃいました。
だから・・・そのような場所すべてが、産後のケアやサポートの役割を大きく果たしていると思うのです。
産後のケアやサポートをひとりでも多くの方に届けるためには、本来は、無料や低価格で参加していただきたい気持ちでいっぱいなのですが、それぞれ資格取得や教室運営には費用がかかります。
どの講師の方も、心はボランティア精神でいっぱいなのですが、やはり、生活もありますし、無料で講座開催・・・というわけにはいかないのが現状です。
そのため、たくさんの方に届けたい・・・。でも、なかなか届かない・・・と、悩んでいる講師の方もたくさんいらっしゃいます。 私もそのひとりです。
そんなジレンマを抱えながらも、ママたちの笑顔を増やしたい。赤ちゃんや子どもたちの笑顔を増やしたい。そんな想いで活動をしています。
『自分にOK出せていますか?』
慌ただしく駆け抜けた4月も、あっという間に月末ですね。 桜色に染まっていた景色も、美しい緑に変わり、季節の変わり目にいろいろなことを思う、今日この頃です。
毎年のことですが、4月はとてもたくさんのご相談をいただきます。
24時間ママと過ごしていた子が、初めて違う世界に飛び込んだり、新しく学校生活が始まって緊張の毎日だったり、昨年から保育園や幼稚園に通園して慣れていても、過ごすお部屋や先生や、クラスの顔ぶれが違うことでとまどっていたり...。
4月は大なり小なり、誰にでも変化があるものですよね。
そしてこの様々な変化は、大人にとっても子どもにとっても、とてもストレスになり、4月はみんな心が不安定になりがちですね。
先日も、そんな変化の中で、「この子は、この子でがんばってるんだ、なんて思えないんです」と打ち明けてくださったママがいらっしゃいました。
まずは、そう打ち明けてくださったことを、とても素晴らしいことだと思いました。
弱音って、なかなか吐けそうで吐けないものです。
頑張ってる自分でいなくちゃ。つらいなんて言ったら恰好悪いし。私の悩みなんて全然たいしたことないことだろうし。
そう思いがちですよね。
だから、つらい時につらいって言えることって、素晴らしいことだと私は思うのです。新学期が始まって数日経った頃、たっぷりとお話をきかせていただきました。
(私に相談してみようかな、と思って下さる方、安心してください。相談料はいただいておりません。笑)
たくさんたくさん、吐き出していただきました。
それから約2週間が経過しました。少しずつ、ママの気持ちに変化があったようです。
「この子にOKを出せていなかったのは、私が自分にOKを出せていなかったからなのかもしれませんね」とぽつり。
2週間前にお話をきかせていただいた時、ママはこう話されていました。
「自分がちゃんと子育て出来ているのか、不安で不安でたまらないんです」
「こんな何もない自分じゃ、この子に何を言っても説得力がないですよね」と。
何もない?
いえいえ、この子を産んだだけで、素晴らしいです。
ちゃんと子育て出来ているのか?
ちゃんとって、何を定義にちゃんとというのか、誰にも答えはわかりません。
毎日こうやって、子どもと向き合っている。それだけでも素晴らしい。自分は自分なりにじゅうぶん頑張っているんだ。だから、そんな自分の心を抱きしめて、自分にOKを出してあげてほしいな。
そんな気持ちでお話をきかせていただきました。
普段、たくさんの産後女性と関わらせていただく中で、まわりのママが、次々と職場復帰していったり、幼稚園入園とともに、お仕事を始められたり、そんな中で、出産をきっかけにお仕事を辞めて、社会から離れている状況に、ものすごい焦りを感じるという方が、とても多いです。
そんな何もない自分に、自信が持てない。
だから、何かを始めなくちゃ、という方も。
フルタイムで働きながら子育てをするという選択も、お仕事はせずに、子育て期を過ごすという選択も、負担にならない程度に仕事をしながら、子育てをするという選択も、どれも間違いではないはずです。
どんな道を選んだとしても、それは自分自身の選択。
そして、その先にどんなことが起きようとも、乗り越えるのは自分自身。
いろいろな意見があるとは思うのですが、自分のことは、自分で決める。これがいちばんではないでしょうか。
例えどんな選択をしようとも、自分にOKを出して、日々頑張っている自分を抱きしめてほしい。自分を信じ、子どもを信じる。自分にOKが出せてこそ、家族にも、他人にも、OKが出せるのではないかな、と思うのです。
想いがあっても、情報が届きにくい現状もあり、いろいろな教室の情報が簡単にわかりやすく入手出来るシステム作りも必要だな、と感じます。
インターネットで情報を得やすい現代社会ではありますが、すべての人がインターネットから情報を集めているわけではありません。また、情報過多になりすぎているので、スマホばかり見てしまい、なかなかわが子に目が向かなくなっている「スマホ育児」も問題になっています。
こんな時代だからこそ、少しだけアナログに戻った情報発信があってもいいのではないだろうか・・・と、考える今日この頃です。
ママたちの笑顔が増えますように。赤ちゃんや子どもたちの笑顔が増えますように。家族みんなが笑顔いっぱいになれますように。
もうすぐやってくるこどもの日。
わが家の近くにも、こんな風景が見られるようになりました。
子育て中のみなさん。
どうか、どんなご自分にもOKを出してあげてください。 そして目の前のお子さんの心をしっかりと抱きしめてあげてくださいね。
子どもたちが自分で考え自分で歩いて行ける人として育っていけるよう、今、自分自身に出来ることを考え、困難を乗り越えていきましょう。
----------
この度の九州熊本地方を中心に発生した地震により、被害にあわれた被災地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
被災地においては、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
----------
『月経を嬉しく迎えられるための準備』
5月に入り、日中は夏のように暑い日も増えてきましたね。
ゴールデンウイークも終わり数日経ち、そろそろ通常運転のペースをつかみかけている時期ではないでしょうか。
8日の日曜日は、母の日でしたね。
すべてのいのちは、子宮で始まり、子宮で育ち、子宮からうまれてきます。今日は、そんな子宮で起こる「月経」についてのイメージについてのコラムです。
女性にとって、長いお付き合いになる「月経」。
みなさんは、どんなイメージをお持ちですか?
毎月やってくる「月経」。普段は、「生理」と呼ばれることがほとんどですね。産後女性とお話しをしていると、「今は、生理がなくて楽。このままなくてもいいくらい」という会話が多く聞かれます。女性にとっては、少し憂鬱なもの、気が重いもの、という意識が強いですものね。ですから、どちらかと言えば、プラスのイメージというより、マイナスのイメージなのではないでしょうか。
私自身も、初めて「月経」を迎えた時に母が赤飯を用意してくれた日、とても微妙な気持ちでした。「別に嬉しいものではないのに、なんでお祝い??」正直とても不思議に思った記憶があります。
でも・・・
「月経」の意味や仕組みをきちんと理解した時、子宮の持つ力の素晴らしさに感動しました。
あんなにつらいと感じた「月経痛」も、薬を飲む以外にも、軽減出来る方法がいろいろあったなんて。これは、大人になってからの話です。もっともっと早くに知っておきたかった!と感じました。
「月経」についてのイメージを肯定的に持って、初めての「月経」、(初潮)を迎えることができたら、もっともっと自分のからだを、自分自身を愛おしく感じることが出来るはず。
そんな想いで、
公益社団法人 誕生学協会のプログラム『母と娘のための月経教室』 をお伝えしています。
受講してくれた女の子たちから、感想をきかせていただく度に、月経についてのイメージが変わるって、本当にすごいな、と感じます。
「私にはいつやってくるのかな。お話をきく前は、そんなもの来なくていいのに、と思ってました。すごく嫌だなって。でも、ちょっと楽しみになった!」
こんな感想をいただくと、
「あぁ、やっぱりイメージって大事だなぁ」と実感するのです。
嫌なことだよ。大変なことだよ。とてもつらいよ。
と聞かされる「月経」。
すてきなことだよ。必要なことだよ。子宮って、女性のからだのしくみってすごいんだよ。
と聞かされて迎える「月経」。
ずいぶんとイメージが変わるのではないでしょうか。
思えば、私の母もきっと、伝え方がわからなかっただけ。思えば、私の母もきっと、伝え方がわからなかっただけ。「月経」を嬉しく、楽しみに迎えるための準備を学ぶ機会なんて、きっとなかったでしょうから・・・。
女性にとって、長い長いお付き合いになる「月経」。子宮にとって、欠かせないもの。だからこそ、その素晴らしさを知り、プラスのイメージで迎えられる準備を学べる機会が、もっともっと増えたら良いのにな、と節に願います。
どうか、すべての女性が、月経を嬉しく迎えられますように・・・。
0コメント