車椅子でも楽々/段差なし、トイレ設置/気軽に来園、憩いの場に

 車椅子でうめきたガーデンを訪れた家族=5日、大阪市北区 

  大阪の玄関口を10万株の花畑で彩る「うめきたガーデン」が7日、開園から1カ月を迎える。これまでに7万人以上が来園した人気スポットは、車いすでも来園しやすく「障害者に優しい」と評判を集めている。

 うめきたガーデンはJR大阪駅のほか、阪急や市営地下鉄などの梅田駅から徒歩で行ける好立地。平(へい)坦(たん)な土地で、園内をめぐる道は幅広く、車いす同士ですれ違うことができる。車いす利用者向けのトイレも充実しており、家族らと気軽に出かけられる憩いの場となった。評判は口コミで広がり、来場者のうち車いす利用者を含む障害者と同伴者が1割近くに上っている。

 車いすに乗った花好きの義母と兵庫県西宮市から訪れた女性(53)は「車いすが押しにくい公園もあるけど、ここはとても楽で気持ちいい」と話した。

 入場料は一般千円、小中高生500円だが、障害者手帳などを提示すれば同伴者と合わせて2人分が半額になる。問い合わせは同ガーデン事務局((電)06・6633・2274)。

JR大阪駅からうめきたガーデンへの道順

車椅子からでもイルカにタッチ! 和歌山県太地町「町立くじらの博物館」


車椅子に乗ったままイルカに触れる高齢者=太地町

和歌山県太地町の町立くじらの博物館(同町太地)で8日、イベント「イルカにタッチ」が行われ、特別養護老人ホーム「南紀園」を利用する車椅子のお年寄り6人がイルカと触れ合う体験をした。

 同館ではイルカショーの終了後、プールサイドのステージでイルカに触れることができるイベントを実施しているが、ステージに上がるには階段があるため、車椅子利用者が気軽に体験することができなかった。

 そこで同館は、1月からステージに続く階段を一部スロープにする改修工事を始め、車椅子のまま上れるように。また、イルカが車椅子を見ても警戒しないように、慣れさせるなどの訓練を行った。

 この日はスロープの完成を記念し、同園の利用者らを招いて「イルカにタッチ」を実施。お年寄り6人が車椅子でステージに上がり、バンドウイルカに触れた。

 高野芳子さん(83)は「触った感じはつるつるしていました。かわいいイルカに初めて触れて感激しました」。同館の桐畑哲雄副館長は「車椅子のお客さまもステージにご案内できるようになったので、ぜひ触れ合っていただければ」と話した。

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