『誰もがみんな、いのちをつないでいるのですね』

 もうずいぶん前のテレビ番組ですが、とても印象に残った言葉があります。

ある番組で、養豚場の特集をしていました。

安全を配慮した厳選した肥料など、こだわりの養豚場の特集でした。

その養豚場の代表者の方の言葉が、すごく心に響き、ずっと忘れられずにいます。

 「私が育てたこの豚たちが、消費者の方の口に入るわけですよね。ということは、私は消費者の方のいのちを預かっているのと同じことなわけです。みなさんのいのちをつなぐ役割なのですから、安全な豚肉をお届けすることが私の役目です。」

 とても、ハッとさせられた言葉だったのです。いのちをつなぐということは、こういうことなんだ、と。

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 男性も、女性も、既婚、未婚に関わらず・・・

そして、赤ちゃんも、幼児も、学生も、主婦も、お勤めの方も、おじいちゃんおばあちゃんも・・・

 誰もがみんな、いのちをつないでいるのですね。

 赤ちゃんの笑顔は、それだけでまわりの人に未来を感じさせてくれる。子どもの頑張る姿は、見ている人に勇気をくれる。存在そのものが、まわりの人を明るくさせる。

 困っている人に声をかけたり、手を貸すことで、気にかけてもらった人は心が癒されるかもしれない。

 がんばってるね、のひとことに自信をもらい、明日への活力を見いだせる人がいるかもしれない。

 趣味のガーデニングで大切に花を育てている人も、いのちをつないでいる。愛情を持ってペットを育てている人も、いのちをつないでいる。

 ここにも、あそこにも・・・いのちをつないでいることがたくさんある。

 子どもを産み、育てること以外にも、いのちをつないでいることがたくさんあるのではないでしょうか。

 そう考えると・・・

 ひとりひとりに価値があり、誰もがみんな、うまれてきたことには意味があり、それぞれの役割があるものなのだなぁということを感じるのです。

 養豚場の代表者の方の言葉が、それを実感させてくれました。

 自分に出来ることは、何だろう?

自分の役割は、何だろう?

 特別に何かをしなくたって、それぞれがきっと普段の生活や仕事や、人とのかかわりの中で、

 きっと、何かしら、いのちをつないでいるのではないでしょうか。

 やっぱり・・・

いのちってスゴイ!!

『紫陽花の花言葉に思うこと』

 6月も終わろうとしています。

2015年も折り返し地点ですね。

雨や曇り空のすっきりしないお天気が多い梅雨の季節ですが、

そんな憂鬱な気持ちを吹き飛ばしてくれるかのように、あちこちで紫陽花の花が華やかで鮮やかに、色とりどりに満開です。

 今日は、紫陽花の花言葉にちなんだコラムをお届けしたいと思います。

 みなさん、紫陽花の花言葉、ご存じですか?

紫陽花には、たくさんの花言葉があるそうです。

 「小さな花が寄りそって、ひとつの美しい花を作りあげている、相手を思いやり寄りそう気持ち」を象徴する花といわれるだけあって、『家族』という意味も持っているそうです。

 そして、「辛抱強い愛情」という意味も持つことから、『母親』というイメージでもあるそうです。

 確かに、育児には忍耐が必要な場面がたくさんありますね。

いろいろなことすべてに手を貸してしまうことで、子どもの可能性をつぶしてしまうことがあります。そのため、「ぐっと堪えて見守る」ということがとても大切だと言われています。

 これは、どの時期にも言えること。

例えば乳児期も、赤ちゃんは、可能性を伸ばすチャンスをたくさん持っていて、いろいろなことにチャレンジする中で、それが出来た時の満足感を得ることから達成感を感じ、自己肯定感が高まっていくと言われています。

しかし、「赤ちゃん」という視点で見てしまうと、「すべてを大人がやってあげなくては・・・」と考えてしまうことも少なくありません。

手やおもちゃをなめる動作ひとつにも、意味があります。

なめることで、大きさ、固さ、温度、形、肌ざわり・・・いろいろなことを学んでいるのですよね。

 「なめてばかりで汚い」と、その学ぶチャンスを奪ってしまうのではなく、

そこは、「ぐっと堪えて見守る」ということが大切。

育児は、この連続です。

ですから、「辛抱強い愛情」が母親には自然と備わってくるのかもしれません。

 でも、ひとつとても大事だと思うことがあるのです。

 ひとりですべてを抱えて、辛抱する。

母親がそんな孤独な子育てに追い込まれない様に、社会全体のサポートが必要なのではないでしょうか。

 母親もひとりの人間です。

つらい時は、つらいと吐きだすことも大切です。

そして、それを受け止める人がまわりにいること、とても重要ですよね。

 家族、友達、地域の人、育児サポートにかかわる専門家・・・

必ず誰かが、受け止めてくれる。

そんな社会であってほしい・・・。

そうでなければ子どもたちは健全に成長できないのではないでしょうか。

 だから・・・

どうか、つらい時は、つらいと吐きだしてください。

周りに甘えることを遠慮せず、堂々と甘えてくださいね。

 そして、できればその吐きだせる場所は、家族であってほしい。

この紫陽花の花言葉にもあるように、相手を思いやり寄り添い合える家族。

『産後クライシス&より良いパートナーシップを築く』

 ここ数年、あちこちで耳にする「産後クライシス」、ご存じの方も多いのではないでしょうか。産後クライシスとは、出産の後2年以内に、夫婦の仲が急激に冷え込み、悪化する現象のことを定義として示されています。日頃、産後教室でたくさんの産後ママたちとお話をしていると、この話題、かなり共通の話題としてでてきます。

 妊娠・出産に伴って、女性に起きる様々な変化。身体の変化はもちろんのこと、精神的にも大きな負担が伴います。産後にまず一番変化するのは、生活パターンですよね。自分の時間で1日が回る毎日から、赤ちゃんの時間で1日が回る毎日への変化。

例えば・・・

食事しようかな~→赤ちゃんが泣く→あやす、授乳する→忘れた頃に食事。

ちょっと寝ようかな~→赤ちゃんが泣く→あやす、授乳する→睡眠不足。

それが24時間、休みなし。


 加えて、ホルモンバランスに大きな変化が起こります。そのため、悲しくなったり、イライラしたり、感情の起伏が激しくなる傾向があると言われています。 「何ってことないんだけど、夫に対してイライラするの~!」

というママたちの声も少なくありません。

「夫、手がかかります。赤ちゃんに手がかかるのは仕方ない。でも、大人なんだから、せめて自分の事は自分でやってほしい。夫に手がかかるのが負担です」

という声もたくさん聞いてきました。

「夫にイライラ・・・そんな自分が、自分でも嫌になります」

そんなつぶやきも、あちこちで聞かれます。

 う~ん・・・なんだかこのままでは、もったいない!!

だって、産後なんですもの!いろいろな変化が起きて当然だと思うのです。だから、まずはこの状況が決して悪いわけではない、と考えてみませんか?この変化の時期は、むしろチャンス。今こそ、夫婦としての土台作り、家族としての土台作り、足場を固めるチャンスだと、私は捉えています。

 まずは、妊娠中の方は、今のうちから、

「産後には、このような変化が起きるらしい」ということを、パートナーに伝えておくことをおすすめします。

「でも、当たり前のことらしいの。小さなことで怒ってしまっても、産後のせいなんだと理解してね」

と、産後の変化への認識をもってもらえる準備ができるといいですよね。

 そして、産後の方。

毎日毎日、本当にお疲れさまです。身体的にも、精神的にもいろいろな変化が起こるこの時期。今、いちばん優先にしていることは、何ですか?産後教室でこの質問をしてみると・・・

1.赤ちゃんのお世話

2.家事

あ、3.夫のことって感じですという方、多いです。

 そうですよね、目の前の赤ちゃんのお世話、確かに最優先になりますよね。

ここで、ちょっと優先度を上げてみたらどうかな?というご提案です。

「夫と会話する時間」増やしてみませんか?

 パートナーとのより良いパートナーシップを築くための基本は、『会話』ではないでしょうか。

産前と産後では、がらりと変わる生活。

産後の女性の中で「育児がこんなに大変だとは思っていなかった」

そう感じている方は少なくないようです。

実際、たくさんの方から「こんなにも自分の時間がなくなるなんて、想像以上だった」という声をたくさん聞きます。

赤ちゃんは、泣いて自分の要求を伝えるといわれていますよね。この要求、産後間もないうちは、本当に理解しづらいものですよね。


おっぱいが足りないの?

眠くて泣いているの?

抱っこしているのに泣きやまないのはなぜ?

しまいには、自分が泣きたくなってくる。

赤ちゃんを抱っこしたまま、涙がとまらなかった。

 初めての育児だと、なおさら不安もたくさん。こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

 そして、365日24時間、育児に休みはありませんよね。

出産前の生活と比べ、育児中心の生活に変化したことで、大きく影響するのが、パートナーとの関係と言われています。

 ココロにもカラダにも、蓄積するストレス。これをどんどん溜めてしまうと、ますますパートナーとの関係が悪化することになりかねません。

 日頃、産後教室の講座の中で、パートナーシップの重要性についてお話しさせていただいています。

 ゆっくり話す時間がない。

「これを手伝って」と言わなくても、自分から気付いてやってほしいのに。

ついつい命令調になってしまう。

触れられても、全くその気にならない。

 たくさんの声が聞こえてきます。

女性側からすると、男性の気の利かなさに、イラッときてしまうこともあるでしょう。

「父親になった自覚がなさすぎる」という声も多いですよね。

 そこで・・・

パートナーとより良い関係を築くために、まずは何から始めたらよいのでしょうか?

どんなことなら、出来そうでしょうか?

 ある産後ママ。

産後教室で産後クライシスをテーマに、他のママ達とお話をした時のこと。

たくさんのママ達が同じように感じていることに、とても安心されたご様子でした。

 みんな同じなんだ。

産後だから、こんな感情になるのも当たり前なのね。

男性って、そんなふうに感じているの?

 そして、こう感じたそうです。

 「私は、夫にちゃんと気持ちを伝える努力をしていなかった。これからは、ちゃんと言葉にして伝えよう」と。

 数日後、連絡をいただきました。

 産後女性のココロとカラダの変化について、パートナーにお話されたそうです。

今、何が大変で、パートナーに何をして欲しいのか。

中でも、一番伝えたかった「話をきいてほしい」ということ。

「会話の時間を増やしたい」と思っていること。

「あなたを嫌いになったわけじゃないけど、今は、触れられても、どうしてもそういう気分になれない」という本音。

 すると、 「そんな風に思ってるって気付かなくてごめん」という言葉が返ってきたそうです。

 メールには、こう続いていました。

「夜中の授乳で、朝はお布団からお見送りしていました。

朝食も作らない私に文句も言わない夫に“ありがとう”も言えていなかった自分に気付いたんです。改めて“ありがとう”を伝えました。

そして、少し早く起きられる時にだけ、30分でも会話の時間が作れるようにしてみました。

毎日は無理なことを許してね、とも伝えました。

出来ることを少し心掛けただけなのに、二人の関係が以前より良くなったと感じます。

思っていることを言葉にするって、本当に大切ですね」と。

素敵だなぁと、心があったかくなりました。

そう、「出来ることから少しずつ」が大切ですよね。

 育児期は確かに大変で、心に余裕がなくなってしまうこともしばしばあります。

パートナーとの距離を感じることもあるかもしれません。

でも、少しのきっかけで、心の余裕がうまれることで、パートナーとの距離が今まで以上にぐっと近くなれるチャンスでもあるのですね。


 産後は、パートナーとの距離が今まで以上にぐっと近くなれるチャンスの時期でもあり、お二人の関係を見直すチャンス。前回は、そんなお話をお届けしました。

 産後はまさに、ピンチがチャンス!なんですよね。

 「あんなに大好きで結婚した相手だったのに、夫とこの先一緒に生きていく自信がなくなってしまったんです」

 「育児には休みがないと言ったって、毎日家にいればいいんだから、休みみたいなもんじゃないの?と言われて、もう何も言い返したくなくなりました」

 「自分の子どもなんだから、育児を手伝うのは当たり前だし、家事を手伝うのも当たり前なのに、ありがとうって言わなきゃいけないなんて、納得いかないんです」

 今まで出逢ったたくさんの産後ママから、耳にしてきたリアルな本音の言葉です。

 産後はココロとカラダのバランスが不安定な時期だからこそ、毎日毎日の積み重ねの中で、不安や不満も積み重なっていってしまうことが少なくありません。

 そんな中で、ピンチをチャンスに変え、産後のピンチを乗り切ったママたちからのエピソードの中で、学ばせていただいたキーワードがあります。

 「まずは、自分から変わる努力をしてみました」 「夫に対して、ただただ感情をぶつけるだけでは解決しないのだな、と気付きました」

 相手に自分の気持ちを理解してもらうためには、こちら側からあれこれ感情をぶつけ、求めてるだけでは、なかなか本質を理解してもらいにくいかもしれませんね。 そして、もっとこうしてくれたらいいのに・・・と行動の改善を願う時には、どのタイミングで、どのように伝えたら、ベストなのでしょうか。

パートナーとのピンチをチャンスに変えた産後ママたちのお話をきいていると、このキーワードから、ふと思う事があります。

 夫に対してに限らず、自分自身の親や、義理の両親との関係、そして友人や職場の人との関わり・・・

 人間関係全てにおいて、共通するキーワードではないでしょうか。

 もちろん、わが子とのかかわりの中でも・・・!!

 自分から変わる努力って?  パートナーに対して、ただただ感情をぶつけるだけではない解決法って?

 みなさんなら、どう思われますか?

子育ても協力しましょう♪

飯島 愛 ちん Benz Royce

頬を紅く初めて 幼心 そっと抱きしめて❣ よちよちぶらぶらチ~ン

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